行政書士&中小企業診断士 櫻井義之のブログ

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行政書士登録

昨日、昨年11月実施の行政書士試験の合格発表がありました。あれからもう一年経ったのですね。 Twitterのフォロワーさんから歓喜の声や残念だった声が聞こえてきます。 合格された方々、本当におめでとうございます。残念だった方々、今年も頑張ってください。 特に何回も挑戦し合格された方は凄いことだと思います。

 

行政書士に登録後、夏ごろから実務研修がどっと始まります。日本行政書士会の中央研修所のVOD研修もいっぱい(網羅性は低く偏っていますが)あります。 行政書士として何を専門にするかによりますが、それぞれの業務における根拠法令や地域毎のローカルルールがある中でさまざまなノウハウや知識の習得が必要なようです。 行政法をもっと学習し特定行政書士を目指す方もおられると思いますが、どういう方向を目指しても勉強は果てしなく続く感じです。

 

近年の行政書士試験は合格率とは関係なく、試験問題が難しくなってきたという話をよく聞きます。もちろん、司法試験や司法書士試験に比べたら、刑法、刑訴法、民訴法などは対象外で、行政法民法中心の出題であり、法律系の試験としては比較的範囲が狭いということは事実です。 大学で法学を学んだ人にとって、マイナーな行政法を好きだという人は少ないという話も聞いたことがあります。私は電気工学科だったので全く法律には疎く、3年ほど前に初めて憲法の条文を読んで驚いたことが多々ありました。

 

一方、行政書士に登録する際、不思議に思ったことは、行政書士登録には試験合格者以外もかなり多い事です。具体的人数は公表されていないようですが、登録自体は弁護士さん、弁理士さん、税理士さんも可能。それぞれの独占業務と併せて、官公署に提出する書類等の作成のために行政書士の独占業務を行う意図だと思います。 加えて、公務員で事務業務を17年か20年以上経験ある人も無試験で登録できます。警察署、保健所、消防署などに勤めておられた方は、担当業務や関連法令のことを熟知しており、当該行政機関内の人脈や情報を豊富に持っていることはすごいアドバンテージだと感じます。許認可を取得したい人にとって、当該行政機関OBの行政書士ならば、元部下や同僚に対して申請書を提出するようなものなので、安心して依頼するのは当然です。 以前千葉県行政書士会の研修で、消防庁OBの方の消防行政の歴史や日頃の業務のお話を聞いてめっちゃ参考になったことがありました。

 

でも何かズルいなあという気持ちは拭えません。若い頃に真面目に勉強し公務員試験に合格して、仕事をバリバリやっても、ズルズルやっても、たった17年です。 改めて何らかの試験を設けるとか、XXX行政書士のように名称を変えるなどの工夫があってもいいのではないかと思います。