行政書士&中小企業診断士 櫻井義之のブログ

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行政書士コンメンタール

開業本の中で紹介があった兼子仁博士著「行政書士法コンメンタール」を読んでいます。各条文の丁寧な説明でなるほど、なるほどと読み易い本です。 守秘義務など違反をすると懲役または罰金なんですね。 ついつい悪さやうっかりをしてしまった行政書士もいたんでしょうね。

 

弁護士や司法書士などと並んで、江戸時代末には公事宿公事師、明治初期には証書人、代書人、代言人が前身というのが面白い。 まだ憲法民法も存在しない時に「お上」へ物申すことは大ごとでサポートが必要なケースが多かったのでしょう。 代書人は地方の役場や警察署への書類作成が自然発生的に発達したとのこと、即ち行政側にとっても円滑な業務に必要だったことを想像します。

 

昭和23年制定の行政書士法は平成10年頃から改正ペースが早まっています。 行政手続などの規制緩和行政改革、IT革命による電子申請対応、業際問題、行政手続法や行政不服審査関連など、時代の変化に対応して追いつこうとしている感じがします。   

 

法律や社会の仕組みの高度化、煩雑さ、複雑さが拡大・進展・変化していくことに対し、国民側と行政側双方にとって便利さ、スピード、納得感、安心感などを与えるのが行政書士の本分のような気がしてきました。