行政書士&中小企業診断士 櫻井義之のブログ

行政書士&中小企業診断士のたまに書くブログ

明日は中小企業診断士2次試験

とうとう明日、中小企業診断士の2次試験です。1次試験は7科目(経済学、財務・会計、企業経営、運営管理、経営法務、経営情報、中小企業政策)でマークシート方式、100点満点中60点以上で合格です。去年やっと一次試験に合格しましたが、2次試験は敗退し、今回2度目の挑戦です。2次試験は100%記述式で、事例Ⅰ(組織・人事)、事例Ⅱ(マーケティング)、事例Ⅲ(運営管理)、事例Ⅳ(財務・会計)にテーマは分かれていますが、経営戦略部分は各事例共通です。 各80分の4本勝負です。

 

前日にこんなブログを書いている暇がなさそうと思いましたが、もうやることがなくなってしまい、頭の整理のためにブログを書いています。なぜなら、この筆記試験はなんと模範解答が出ない不思議な試験。 各試験予備校が解答案を出していますが、並べてみてもバラバラなんです。任意の合格者・不合格者の再現答案を集めて編集した「ふぞろいな合格答案」という過去問集がありますが、どの問題も大きな傾向で共通点もありますが、ほとんどはバラバラです。 どうやって採点しているのか不思議な試験です。

 

どうやって解くか頭の中を整理して箇条書きしてみます。

①まず、B5サイズの問題用紙の真ん中のホッチキス止めを外すと、B4サイズの紙が3枚か4枚に分けます。 与件文・設問分以外の空白がB5サイズで3、4ページ分あるので、それをメモ用紙にします。 昨年は、ビリビリ破ってB5サイズの紙を6枚か8枚にしてしまったら、どこがどのページかわからなくなっったり、手が滑って問題文まで破って思わず「ありゃ!」と声を出てしまいそうでした。

 

②次に設問文(各事例で5問程度)を読みます。僕は与件文の第1段落だけちらっと見て何の業種の会社かくらいは見てから設問文を読み、何を問われているのか、設問文だけで予想し、頭の中の知識の引き出しを開けてキーワードを設問文の隙間にメモ書きします。ここまでで5分程度

 

③与件文は15分くらいかけて読むのですが、強み、弱み、機会、脅威のS、W、O、Tのマークをつけていきます。 昨年は、赤(S、O)と青(W、T)にして練習して臨みましたが、薄い紙質なので裏側に染みて、ここでも思わず「あちゃ!」と声を出しそうになりました。ことしは、細字ボールペンで赤色(S、O)と青色(W、T)だけで、強い単語には波線や丸囲みをして強調します。1度通して読み、2度目はどの部分がどの設問に関係しているか与件文の左側に設問番号を記入し、考えます。

 

④考えることは、当該事例全体のストーリー・テーマであり、出題者の意図を想像します。過去問のどのパターンかを思い出したり、設問文に記入したキーワードとの関連性や他にどんな知識があったのかを思い出します。同じような設問が続く場合は、どこで切り分けるかも考えます。

 

⑤全体像を掴んだら、各設問で使うキーワード、与件文の文章をメモ用紙に書きだします。文字か短いセンテンスを図式化するような作業ですが、ここで回答趣旨と構成を決めます。④と⑤の作業にどれくらい時間がかかるかはわかりませんが、最大20分程度で、ここまでで80分試験の折り返し点です。 まだ解答用紙には何も書いていません。

 

⑥各設問は80字、100字、120字などの文字制限があるので、⑤の図式に文章の下書きをします。 主語、接尾語、結びに注意して、何文字くらいにおさまるかは感だけです。

 

⑦解答用紙に文章を書きだしたら20分程度で済む筈なのですが、途中で文字が大幅にはみ出しそうになったり、短かすぎたり、または書きながら別の表現を思いついたら大変です。 消しゴムで消す作業に時間がかかり、かつ完全に消えません。まだ設問3や4で、残り10分になったら大慌てです。

 

⑧順調にいけば残り20分で見直し、誤字のチェックなどをして静かに時間が来るのを待つ筈ですが、やっぱり細かいところの修正に気づいてしまいます。

 

普段、補助金申請などで事業計画を作る時は、ページ数制限はあっても文字数制限はありません。またパソコンだと簡単に早く修正できるし、コピペも多用します。自筆で一日何千文字も書くことなんてないので、この書いて、消して、また書いての作業が不安なんです。

 

事例Ⅳだけは半分以上計算問題なのでやり方は違います。

 

今更、このやり方を変えれませんが、当日の緊張感の中で、どれだけ集中し、頭が冴えているか、天の声が聞こえるかが勝負の分かれ目になりそうです。

 

私の場合、製造業、営業、流通業、IT関連、サービス業と幅広く、部分的に深い知識と経験があるので、先入観を捨てることを強く意識しないと「現実はそうかもしれないが、解答としては点数が低い」という事態になるそうです。各業界の人にしかわからない知識は捨てて、学者の先生方の気持ちになって解答の論理性や、学者の先生が使う単語を駆使しないと合格には遠くなります。

 

最後に、一次試験の受験者数が約1万8千人、合格率は約2割。 二次試験の受験者数は約5千人でこれも合格率は約2割。 事例ⅠからⅣまで、採点者が何人おられるのか知りませんが、マークシートと違ってすべて読まないと採点できません。 12月上旬発表までの採点期間は約1か月で、よくこなせるものだと感心します。 行政書士試験でも筆記問題が3問ありましたが、文字数はわずか120文字です。 どうやっているのか、ミスがないのか、不公平ではないのかなど要らぬ心配をしてしまいます。

 

中小企業診断士

行政書士

#資格試験

 

私のホームーページはこちらです。

www.sakurai-gyouseisyoshi.com