行政書士&中小企業診断士 櫻井義之のブログ

行政書士&中小企業診断士のたまに書くブログ

ちょっとした時事ネタ: IoT、AI

ICT業界で10年ほど前からよく使われるIoTという単語は、最近、一般紙やネットで毎日のように見ます。 わざわざ今更、IoTとは何ぞという説明から始まったり、だから何なのか不明瞭な情報が氾濫しているように感じます。 一方、AIは20年くらい前に家電業界で未来の家電製品というような使われ方で始まりましたが、多少自動調整機能が付いた程度だったので、その名称が一度廃れて忘れていました。やはり10年ほど前、AIがICT業界でや夢のコンピュータシステムのような使われ方が始まったと覚えています。

 

IoTシステムによってビッグデータを扱い、AIシステムに入れたら何でもできてしまう魔法箱のような印象。世の中がごろっと変わり、企業や行政機関で働く事務業務、士業全般、コンサルテーションなど、情報・知識・経験を使う職種がなくなってしまう恐怖感。企業や行政の意思決定までAIに任せてしまうSF映画のような未来観。など想像が膨らんでいるように見えます。

 

生産システム(FAなど)、社会インフラシステム(ITS、水、電力など)、自動車関連(安全運転、交通情報など)等で、今まで捨てられていた個々の単純データに利用価値があるのは想像できます。 データの大容量化とネットワークの高速化・安定化を背景として、ICT業界が、IoTとAIという単語を多用し、ICTシステムの新規構築や運用で収益を拡大させたい意図はよくわかります。しかし、安易に何でも魔法箱に入れたらいつもベストなアウトプットが出るようなプロモーションは印象操作かもしれません。具体的な個別システムで実証し、地道に活用しながら進化させないと大事件に繋がる気がします。

 

チェスや碁のように人為的な確定ルールに基づくAIは過去データを大量に短時間に分析(照合、確立計算)することで人間に勝つことはわかります。 しかし、チェスで最強のAIが、確定しないルールの下で、人間の判断、裁量、感情、意図などを備えられるのか、備えさせても良いのか、とはなはだ疑問です。

 

この時事ネタにはまったく関係ありませんが、私のホームページです。

https://www.sakurai-gyouseisyoshi.com/